卑屈の辞典 マルチ

「最近は、マルチな芸能人が増えたなぁ~。」この言葉が意味することは、景気の悪化に依る、消費の落ち込みである。


労働とは、只の不要な片手間仕事である。自ら進んでそんなことをしたい人はいない。少なくとも私は、自由な時間を大事に過ごす方が良い。


自ら進んでそんなことをするのは、彼らが「そうしなければならなくなった」からに他ならない。芸能一本では、食って行くことができないのだ。


つまり、現在進行しているそれは、市場の多様化ではなく、一部の人間による市場の独占である。


これが進むことによって、儲けない人は増える。(マルチな人、が何でもやってしまう。)それは更に消費を落ち込ませる。


近い未来に、「個人の時代」が到来すると言われている。しかしそれは、万人に開かれていない。あくまで、「才能があり、高等な教育を受けることができる(高所得者を親に持つ)少数に依る」個人の時代である。


いつになったら世襲制が崩壊し、平等が社会に分配されるのだろう。