Follower
それが大事
リーダーってそんなに偉いの?
https://www.ted.com/talks/derek_sivers_how_to_start_a_movement/transcript?language=ja |
これは、Derek SiversによるTED TALKsである。非常に興味深いので、是非見てみてほしい。
ここで彼は、「リーダーが過大評価されている」という教訓を呈示する。私もずっとモヤモヤしていた事柄だったから、姿の見えない違和感に名前が付いたようで、少しすっきりした。
約束のネバーランドに見るリーダー観
少年ジャンプ?に連載されている『約束のネバーランド』という漫画がある。これはとても分かりやすく、対照的な二人のリーダーを示す。
近代的価値観通りの善きリーダー、ノーマン
近代的な価値観に従えば、「絶対的で優秀、計算高く部下を随える」者が評価される。実際、彼はウィリアム・ミネルヴァとして宗教的な人気を博しているし、自らをミネルヴァと名乗ったことも、大集団を統率するための計算だろう。
近代的なリーダー観は、キリスト教を信仰していた西洋から来るためか、どうしても絶対的なリーダー>>>それに続く従者というような構図になってしまう。対等な関係ではなく、「神」としてのリーダーに対して「信者」としての従者、という風に。
これは、厳しい時代には効果的な手法だ。人々を煽動し易くなるため、リーダーが優秀であるほど、そのポジティブな効果を発揮する。しかしこれには限界がある。絶対的な後継者を探すのは大変だし、全体主義は多様性を蝕む。ほぼ全員が同じ方向を向いた社会は脆い。何かあれば、たちどころに崩れてゆく。
新しい時代のリーダー、エマ
私は彼女を評価している。いや、私は彼女を評価するに足る人間ではない。絶対的なリーダーに偏るのに、名誉男性的な立場をとっていたことがあるために絶対的になりきることもできない、半端者だ。しかし彼女は違う。現代に至らなければその概念さえ生まれなかったような、全く新しい形のリーダーなのである。
ここで、Derek SiversのTED TALKsに戻る。彼女は、あの男と同じなのだ。野原で一人踊る、孤立していたリーダーと同じなのだ。
Followerが追いたくなるリーダー*1
新しい時代には、更に大きな危機がある。絶対的なリーダーによる危機である。しかも、その危険性は認知されないままに、何となく「他に誰も適役がいないから」と上手く勘違いされてリーダーをやっている、背後 も読めない馬鹿がいる。
そういう休眠状態の社会に対して旗を揚げ、現状をを問い直すことは、絶対的なリーダーにはできない。その人は、集団をある種の催眠状態に陥れ、全員をその人の思考で染め上げてしまう。だから、柔軟な発想はそこからは生まれない。
今の時代での「強さ」とは何か
名将が騎馬隊を従えていた時代には、絶対的なリーダーが強かった。或いは、形だけの民主主義が敷かれた現代日本でも、安倍首相*2は宗教的な支持を得ている。しかし、すぐそこにある危機―例えば食肉*3によるパンデミック、地球を覆う5G*4、気象兵器による更なる気象のカオス*5、迫り来る氷河期*6、遺伝子ドライブ*7―ざっと挙げるだけで、これほどある。
現代の危機
それは具体的な原因*8があり、しかもグローバルな文化に根付いている*9ことがある。ミレニアムとか、そういう曖昧な都市伝説じみたものとは性質が違う。「2000年になっても、結局世界は終わらなかったね」という笑い話で済むものではないのだ。
私が例に挙げた5つはすべて、人類が種として生存することができなくなる可能性があるものだ。その危機を乗り越える気があるなら、新しいリーダーを育成し、Followerについてもまた啓蒙する必要がある。
これからの時代は、「絶対的なリーダーについて行けば何とかなる」甘い時代にはならない。一人一人が社会運動の起点となるリーダーであり、また同時に一人一人に追従して社会運動を起こすfollowerでもあることが、人類が生き残るたった一つの道であると、私は考えている。
世界統一政府、つまりNWOは「絶対的なリーダーが必要だ」という固定観念から抜け出していない。ほどほどに平等であり、またいかなる危機も乗り越えることができる、自立した個人が緩いつながりを拡げていく社会という視点が無い。だから恐らく、社会は多様性を失って倒れるだろう。
TVアニメ「INGRESS」は、様々な視点から考察しても、明らかにNWO側の人がつくったものだ。元Google社員で、個人情報を盗んで逮捕された社長が営むNiantic, Inc.が開発したゲームが原作、三角形←pyramid を代表的なモチーフとするAlt-J←satanic style が主題歌、オープニングアニメーションの始めにあからさまに示される三人の左目←providence eye.left eye. …根拠はありすぎる。
そんな都市伝説がつくったアニメで、ブラント=「自らが信じる正義を貫こうとする者」←グノーシス派が、異なる正義と衝突して敗れるというのは、皮肉というか、印象に残った。*10
*1:Follower は、何と訳すのも違う気がしたので、そのまま。
*2:絶対的なリーダー。彼専属のブレインがいるとしか思えない。国会をしばしば見る者にとって、少なくとも彼のツイートを彼が書いたとは思えない。国会であれほどしどろもどろなのに、Twitterで文章が上手くなることがあるのだろうか?
*3:家畜に打たれている抗生物質によって強力な耐性がついた、スーパー耐性菌
*4:全生物に、回復不可能かつ壊滅的な被曝
*5:大気に放出されるエアロゲルによる氷河期の深刻化、HAARP、NASAの雲を造る機械
*6:外国政府は巨大なシェルタを建て始めている。悠長にしているのか、何もせず破滅を待っているのは日本だけ。
*7:生物種をまるごと消し去ることができる。食物連鎖を破壊、そして環境を破壊する。
*8:氷河期なら、太陽活動が決定的に弱くなること。
*9:5Gは、人々が自分たちの生死に無関心だから、恐らく普及してしまう。食肉文化もまた、世界的に見れば多少良くなってはいるらしいが、根本的な解決をしなければパンデミックは避けられないだろう。気象兵器は、国連に気象兵器禁止条約があり、国会で議論される内容であるにもかかわらず、陰謀論だと一蹴する人がいるからだ。遺伝子ドライブも、危機感の欠如や「害虫を絶滅させればいい」というようなデカルト的考え方から、400年経った今でも未だに抜け出せない人がいるからだ。
*10:正義は人の数だけある。それは即ち「正」しい「義」=条理であるから、正しさの定義によって、どうとでも変わる。特に現代では、『正義』対『悪』ではなく『正義』対『正義』という構造が随所に見られる。紛争も、米国やロシアの介入を抜きにして考えるなら、各民族の宗教や文化つまり『正義』対他の民族らの『正義』である。右翼と左翼で弁証法によって二極化が引き起こされているこの状態もまた、政治的イデオロギーという各人の『正義』のぶつかり合いである。だから議論が複雑になる。何が正義で弁証法何が悪か、その定義から問い直す必要に、今、迫られているのだ。ここまで読んだ人は少ないだろうけど、あなたに訊きます。あなたにとっての「正義」とは何ですか?