突然変異は「欠陥」?

容姿端麗な人は、「突然変異がほとんどない優秀な遺伝子」を持っているらしい。(自分の容姿は、まあ、普通だと思う。)


確かに、「自己複製などをして、自身の遺伝子を正確に後世に遺す」ことができる個体が優秀である、と定義するなら、その理屈も頷ける。しかし、本当にそれが優秀なのだろうか?そもそも、「優秀」という概念自体が、人間が生み出した偶像なのでは?


先ず、私はダーウィンが提唱した進化論を支持しない。パンスヘルミア説を支持している。


生命はなぜ、自身の遺伝子とやらを遺す必要があるのか?そんなことをしても、その個体には何のメリットもない。


そもそも、「自身の遺伝子を遺せば、その種が繁栄する可能性がある」なんて考え方は、生命の営みを俯瞰して見ている人間のような存在に依存する。


また、進化するには時間が足りない。細胞一つとってもかなり複雑で、地球上で進化する可能性は無いに等しい。知的生命体なんて、もはや都市伝説レベル。


また、もし仮に、億が一進化論が正しいとしても、人間を説明できない。ダーウィンも、「進化論に最も当てはまらないのは人間だ。」と認めている。


キリンは、少しずつ首が長くなったのではない。突然変異によって、偶然長くなった。


しかし、キリンは今も生きている。十分に「優秀」と言えるだろう。


また、突然変異がなければ、個体の多様性は限られる。多様性の乏しい種は、環境の変化に弱い。すぐに滅びる。


今のところ、突然変異が起こる原因はわかっていない。宇宙線とかいろいろな説はあるけれど、決定的なものはない。


もしかしたら、突然変異もまた、癌と同じように生命にとって必要不可欠なものかもしれない。