雲が近かった

雲が近かった

常念小屋でのこと。雲が近かった。僅か数十メートル先に、雲があった。それは山肌を谷に沿って上り、常念岳へ向かった。


大きな入道雲があった。それは夏の訪れを告げて去った。それらの雲を、今も覚えている。