いじめについて
いじめはなぜなくならない?
私は、自己責任論*1が大きく関係していると考えいる。
なぜいじめる?
いじめる側の人間が、それを取り巻く傍観者たちに対して、「俺はこいつより強い」と主張するため。彼ら彼女らが信仰するスクールカーストで、上位の位置を保つために行われる儀式。
根本の原因
アメリカでは、いじめられた子どもが教師に、「あいつが僕のことをいじめるんだ。きっとどこか悪いから、精神科医に診させてあげてよ。*2」と言う。そして、それが受け入れられる。*3つまり、『いじめられる人間』ではなく『いじめる人間』に問題があると考えられているのだ。
日本はどうだろう?なぜ、「俺はこいつより強い」ことを見せるためにクラスメイトをいじめるのか?『いじめられる人間』に問題があると考えられているからだ。アメリカのような文化なら、いじめる人間は軽蔑されて終わりだ。
よく聞く意見
自民党の布教は功を奏した。自己責任論教は、「障害者は死んでも構わない」だの、「認知症になって周りに迷惑をかける前に死にたい」だのと言う人間を量産することに成功した。
同じような理屈で、
「いじめる側の人間も悪いとは思うけど…いじめられる人間にも原因があるんじゃない?」
という意見もよく聞く。
「自民党も良くはないと思うけど…他にまともな政党も無い。」と似たような考え方だ。精神が貧しい人間の考え方は、やはりつまらない。
「こいつより強い」必要があるのか?
前提を問う。「俺はこいつより強い」ことを主張する必要があるのだろうか?なぜいじめる人間は、「強さ」を、しかもバイアスに依存する仮初めの強さを、周囲に見せる必要があるのか?私にはよくわからない。
劣等感があるから?
劣等感は、「俺はあいつより駄目だ」という幻想を生む。いや、その幻想そのものであるかもしれない。その状況に曝された時、人間は「こいつよりは強い」ということに対しての確証を得たがる?
実在しない優劣に苛まれ、自己責任論に汚染され、最低*4以上の地位を必死に守り続ける。それが、所謂「いじめっこ」の姿かもしれない。