ワナゴの辞典 貧困

恐らく、貧困はなくならない。「世界がひっくり返る」ほどの、改革がない限り。


誰かが利益を得ることは、誰かが不利益を被ること。何もないところから、お金は生まれない。


人類は先ず、狩猟採集を辞め、農業という、最古の環境破壊を始めた。それによって、初めて格差が生じた。社会も、格段に大きくなった。


狩猟採集していた頃、格差はなかった。腕の良いハンターも、獲物を独占せず、殆んど平等に食料が分配される仕組みがあった。


(それはイヌイット等の伝統的な民族からも、確認できる。)また、集団の規模も小さかった。


貨幣制と契約してから、更に格差が拡がった。集団は、もはや「社会」と呼ばれる規模のものとなった。


そして今日、格差は拡がり続けている。当然だ。格差が拡がれば拡がるほど、上流階級は儲かるからだ。


そして、経済を、社会を変える力を持つ者は、資本主義では金持ちだ。金持ちの、金持ちに依る、金持ちのための社会。それが現代。


もしかしたら、「貧困」や「自殺」は、集団の規模が大きくなるほど増えるかもしれない。そして今、グローバリゼーションが、格差の固定化が、地球を覆い尽くそうとしている。


どうなる?人類。私には、どんどん自滅の路へ、突き進んでいるように見える。