自慰行為のmotivation(男) アドラー的考察

先ず初めに。男は孤独を拗らせている。男尊女卑、「男は男、女は女らしく」という文化の中で感情を抑圧することを学ぶからだ。


そして、その孤独を癒される錯覚をする手頃な手法が自慰である。これは主に、自己開示と母性神話の信仰という二段階から成る。


先ず、男は感情を抑圧してしまったので、抑圧するものがあまり無い。精神が貧しくなったからだ。
強いて言えば、性欲くらいである。


性欲は、睡眠欲、食欲の次に、最も根元的な欲求の1つである。最後に残る感情?はこれくらいしかない。あとは嫉妬と羨望くらい。


抑圧された性欲は肥大化する。しかし今はなぜか、自慰行為は卑しい行為、悪であるとされている。だから、「感情を抑圧した反動によって肥大化した性欲」が、抑圧される。これが危ない。


いくら抑圧したところで、三大欲求を完全に押さえることは不可能。必ずいつかどこかで、堰を切ったように溢れる。


現実に、その欲求をぶつける相手が居ない場合、その対象は空想の領域に入る。それが人々にAVを見させ、エロ漫画を読ませる。斯くして人は、会ったこともない他人の性行為に金を払う。


なぜ金を払うのか?快感を得るため。なぜ快感を感じるのか?それを説明しよう。


先ず、感情と性欲の抑圧については、すでに述べた通り。そして、「自慰してはいけない」理由は無い。なのになぜ、抑圧がある?あなたが、あなたの周りの人が、「自慰は卑しい」と考えているからだ。(自己責任論を主張していない。)


十戒」には、「強姦してはいけない」とある。禁忌が必要だったのは、共同生活の人数が増えたから。したがって、「自慰に対する忌避」は公に、自慰はその逆である私に由来する。


多くのエロ漫画では、強姦された性暴力被害者が、ものの数分でオーガズムに至る。男はその程度で勃起するが、女性のオーガズムは数十分と、精神的な充足を要するため、これは科学的根拠に欠ける。


しかし、ここに鍵がある。男はまるで自慰行為をするように女を犯す。なぜか?それしか知らないから。そして、女は男の興奮に反応するかのように、易々と絶頂する。これが、母性への信仰である。



長いし、少し前提となる知識を要するから、たぶん、私が言っている意味がわからない人はいるだろう。しかし、オナニー依存症と、それによる自己嫌悪に苛まれるなら、これを思い出して欲しい。少しでも、何かに気づく手引きになったなら、幸いである。