ワナゴの辞典 奇形野菜

それは二重の螺旋を作っている。あるいは、双子のようにくっついていたり、極端に細長かったり、太かったりする。


こうした農作物は、出荷されない。私は少なからず共感を覚える。


画一的な基準を逸脱したから、市場に参加する権利を奪われた、哀れな野菜たち。


少し大きいものや、少し長いものもある筈だが、それらは基準を満たしているらしい。私には、何が違うのか良くわからないけれど、その基準を決めるのも人間だ。


「許容・評価される差異」は「個性」と呼ばれる。その許容・評価の基準から外れた差異を持つ者は、障害者だとか、LGBTだとか言われる。


「生活クラブ」(長年に渡って、モンサントに抗議し続けている)の梅干しは、様々な大きさのものがある。一つの容器に。


たぶん、F1(雄性不稔)を使っていないからだろう。(モンサントがF1を推し進めている。)


やはり、気持ち悪いくらいに皆同じ状況なのは、人為的な介入があるからだろう。日本人はつまらない。


ほぼ全員が、判で押したかのように、どっちもどっち論を装った安倍擁護。(「誰でも同じだとは思うけど、他に首相をやれる人もいないから…」いるだろ!せめて漢字が読める人はいるだろ。)


民主党政権は良くやってくれた。社会保障を充実させた。(今、安倍が懸命に削っているやつだ。)


にもかかわらず、「悪夢」とか言うのは、薄気味悪さすら覚える。


また、日本人は、自らを無宗教だと言い、宗教的なものには嫌悪感さえ示すが、あれは嘘だ。ほぼ全員が、男尊女卑、自己責任論、生産性差別という宗教に入信している。


海外の人は、もう少し豊かな精神を持っているのに、日本人の精神は、いつからこんなに貧しくなってしまったのだろう。