卑屈の辞典 人口妊娠中絶禁止法

少子化の責任は、子どもを生まない人間にあるとする考え方。妊娠と出産と育児の責任は男に無いと考えている政府が、子育ての社会保障額を減らしている自分たちの責任から目を逸らすための、自慰行為のようなもの。

勿論、親がレイプ魔の子どもを殺しては少子化は解決しない。次に政府は、家庭を監視するだろう。そして政府は、自殺をも禁止するだろう。


仮に現代社会に山積する諸問題の責任が、すべて直接決定する主体にあるとするなら、問題を解決するには、直接その人間を管理するしかない。その先にあるのは完全監視社会、完全なパノプティコンである。

問題を解決するには先ず政府が、政策によって個人の決定の金額の上限を決めることができる責任を、自覚する必要がある。そしてそういう政党を、国民が選び続ける必要がある。

現代社会の問題は、なかなか解決しない。ワナゴが思うにその原因は、多くの国民までもが、政府が国民の生活に、ひいては国民の選択にまで、大きな影響を与えることを、理解しないからである。