天才は、気の向くままに

数学の天才、ジョンフォンノイマンは、好きなことだけをやっていた。驚異的な記憶力があったが、興味がないものに対しては、全くその能力を発揮できなかった。


親が習い事をさせたが、全く上達しなかった。彼は、隠れて数学の本や歴史書を読んでいたのだ。


現在の学校教育は、「全員が全員、完璧になる」ことを目標としている。高校の、「一つでも、突出した成績を取れば進学できる」のではなく、「一つでも、赤点を取れば進学できない」というシステムがその証拠だ。


「高校生なんだから、これくらいできて当然」という大人のエゴと偏見の上に立っている制度だ。


そもそも、「完璧」って何だ?それも、誰かが決めた基準でしょう?


何でも言うことを訊く、「お上の言うこと何でもござれ!」の奴隷を量産したいなら、義務教育は都合が良いかもしれない。安倍政権にとっても。


しかし、この国に山積した問題(無自覚の差別意識、人権意識がないこと、経済の悪化、少子高齢化、高齢者の犯罪、性犯罪が異常に多いこと、基地問題など)を解決するには、また、無駄が多すぎる社会の仕組みを再考するためにも、創造性が必要。奴隷に創造性はない。


多くの海外では既に、主に数学(論理的思考、推論など)に特化した教育をし始めている。日本にいるのは未だに、文系バカ=おじさん。


使えない奴隷を量産して滅びるか、優秀な、尖っている人を育てるか、どちらが良いだろう。日本は前者を選んだ…