AIは中立?

AIは中立的なのか?

結論から言うと、いかなるAIも中立ではない。中立ではない人間がつくるのだから、当然のこと。

マイクロソフトのAI、Tay*1

彼女は、「フェミニストは死ね」「ヒトラーは悪くない」「ホロコーストはでっち上げだ」と、例によってTwitterに生息するネトウヨミソジニーのような発言をした。*2

更なる可能性

Tayの件は、一応「利用者」の語彙を学習して差別発言をしたことになっている。これは私の憶測だが、「開発者」の語彙を学習した可能性もある。将来的にそういうAIが登場する可能性も。

差別思想は世界中に

以前、「報道ステーション」の街灯インタビューに割って入ってきたじじいが、「LGBTなんていない。政治的に利用するためのでっち上げだ。」と言い放った。私は驚いた。アメリカにもこんな、ザ・日本人みたいな差別野郎がいるのか。


それはトランプ政権下だからかもしれない。*3しかし、恐らく差別は世界中にある。平等なユートピアは、文明から隔絶された地にしかないかもしれない。

AIは、すべてを学習する。

AIはすべて学ぶ。会話型なら尚更だ。言葉は考える手段である。つまり、AIが教師データ*4から言葉を学習するとき、同時に思考を少しずつ学んでいるのだ。

差別的なAIが欲しい

私がこう言うと、誤解を招くだろう。一応説明しておく。恐らく多くの研究者は、差別的な発言をしたAIを緊急停止するか、修正してしまう。私は、差別的な発言をしたAIが、そのまま欲しい。

バイアスの鍵は差別的なAIにある

私はバイアスのおかげで自殺しかけた。世界にもそういう人は恐らく、大量にいる。また、死を思わない人でさえ、バイアスによって分断、二極化されている。


今、AIから脳科学を研究する試みが始まっている。つまり、バイアスを紐解く鍵は、差別的発言をしたAIにある。


現状、人間の脳は複雑過ぎて、研究に向かない。ネットワークが多すぎる。どこが、どこにどう作用して、バイアスを形成するに至ったかが、わかり難い。


AIは脳の構造を簡略化してある。私はAIにこそ、差別を研究するポテンシャルがあると考えている。

いつか、ユートピアを。

私には夢がある。別に、多くの人のように自己責任論を信仰しているわけではない。その夢とやらに人生を捧げるつもりも、毛頭ない。しかし、「叶えようと思えば、不可能ではない。」と考えていることがある。

平等な社会を取り戻す

かつて、日本は平等だった。明治までは。江戸時代、幕府は中央集権ごっこをして自己満足した。庶民は幕府なんか気にせず、権威なんか尊敬せず、自由に彼ら彼女らの文化を生きていた。


つまり、平等を実現するのは不可能ではない。そのポテンシャルがAIにはあると、私は考えている。しかし、全体主義パラダイムが崩壊して、平等が回復した事例は少ない。その辺は、ドイツ(ヒトラーの後の社会)などを参考にしようと考えている。

*1:google:Tay 差別発言

*2:「発言」とは言っても、未だ強いAIではない。主体的に差別する域には至っていない。

*3:今や、政府は文化を変えられるのだ。google:トランプ ヘイトクライム

*4:AIの学習する、データベースのようなもの