ワナゴの辞典 弱者

この世界には、住的弱者(難民)、食的弱者(発展途上国の国民)などがいる。世界の弱者すべてに説明すると字数や時間が足りないので、この国の弱者に限って説明する。


この国にはかつて、大まかに分類して、3種の弱者がいた。


(i)性的弱者

(ii)歳的弱者

(iii)属性的弱者


先ず、紛らわしいiから説明する。


これは性的マイノリティのことではない。これは、「女性」または、「男性『らしく』ない男性」←オカマ、等の差別用語を使って呼ばれる人たち のことを言う。


つまり端的に言えば、男尊女卑によって差別されている弱者のこと。


(この国に男尊女卑があることがわからない人には、この先をいくら読んでも理解できないだろう。『男尊女卑を認識してやる!』という気持ちがない人は読まない方がいい。ただ単に不愉快になって終るだろうから。)


iiは、「子ども」。つまり、年功序列によって差別されていた弱者のこと。


iiiは、「LGBTQ」や「障がいを持つ人」など。所謂、「異端」。


しかし、私はなぜ「多くの人を基準にしたとき、多くの人と違う」ことが差別や同情の理由になるのかを知らない。また、差別者ですら、なぜ「自分とは違う」人を攻撃するのか、未だに知らない。


↓現在


iについては変わらない。強いて言えば、透明化されているくらい。(「今は女性の方が強いから~」だの、「嫁の尻に敷かれている」だのとほざく強者男性があまりにも多いことを鑑みれば、明らかである。)


iiとiiiが変わった。明治維新から、海外の差別的な思想が輸入されてきたため、その兆候はあった。


しかし、第一次安倍政権、つまり小泉政権時の自己責任論(「そんな訳のわからない理論は、もうこの政権には通用しない」という、馬鹿が考えた、差別がわからない馬鹿のための、馬鹿による、説得力だけはある、よくわからない理論)によって、急速に強化されてしまった。


端的に言えば、「生産性」という概念が人間に適用されるようになった。


かつて、「生産性」という言葉は、機械に対して使われていた。それが今や、人間に対して使われている。


これこそ、何よりの、「自民党」という国民の管理者が登場したことの証拠だ。


(プーチン習近平など、「優秀な独裁者」に独裁された方が、見かけ倒しの民主主義よりは良いかもしれない。


しかし、安倍のような、感じも読めない、「イエスかノーでお答えください」という日本語を理解できない阿呆に独裁されたのでは、たまったものではない。)


ある意味、「日本人」という種の部落共同体意識が抜けていないから、「国に貢献している」=「生産性が高い」かもしれない。


仮にそうであるとしても、日本における全体主義の進行は否めないだろう。


つまり、「現役世代」が一番強く、次に、将来的に現役世代になる「子ども」が強く、現役世代を終えた「老人」が最も弱い差別であると言えるだろう。


また、「LGBTQは子どもが生めない」から、「LGBTQ」も弱者である。


(国難を増やして放置しているのに、自党の責任には目を瞑りながら、「少子化は国民が子どもを生まないから」と言うのは、流石は自己責任論を布教した自民党の議員だ。あまりの無知に呆れるしかない。


だいたい、すべての責任を国民に転嫁するなら、国会議員は要らない。まあ、彼女はそれすらもわかっていないだろう。)


そういう意味では、男尊女卑によって社会から弾き出されている女性たちもまた、「生産性的弱者」であると言えるだろう。


この国の差別を表記するには、このように、かなりの長文を要する。これでもまだ、かなりかいつまんで説明した。この国の差別を表現するには、これはまだ正確ではない。


こんなに差別があるとどうなるか?階級が生まれる。その人が生まれ持っている属性によって、社会的な地位が固定化されてしまう。


そんな状態では、努力など無意味であるし、平等など無い。また、「平等なくして自由なし」の大前提によって、自由もない。精神的な平穏もないから、日本は今、平和ですらない。(この国の狭義の平和を侵す手段すら、安保法案によって合法になってしまった。)


残念ながら、この国が腐敗し、急速に自滅することは、あなたが自公に投票し続ける限り、あなたが選挙に行かない限り、終ることがない。


(もし仮に、あなたが野党に投票する気になったなら、当日に投票する方がいい。期日前投票は、不正選挙によって票が操作されるおそれがある。)