ゴキブリが肌を伝った

久し振りに悲鳴を上げた

今日、深夜2時頃のことだった

私はキッチンにいた。フライパンで料理を温めるために、コンロの前に立っていた。私の背後から、音もなくそれは現れた。

左腿を這う虫

気付かないうちにそれは左足にまで来ていた。私の腿の裏を、大きな虫が走る。私は悲鳴を上げた。近所の人、すみません。かなりうるさかったと思う。

驚いたこと

それは、私がゴキブリに驚いたことだ。自殺願望に悩まされていた頃の私なら、大して驚かなかったと思う。なぜかそう確信できる。しかし今は驚いた。10分以上、震えが収まらなかった。それだけ、防衛本能(恐怖)が正常に働いているらしい。良かった。

ゴキブリを殺した

私は幸いエスクリマをやっているため、丸めた雑誌をシングルスティックにして、フェンシング的な動きで上から叩き潰した。まだ不安定だから、ウェーブは使わなかった。


長期戦にならなかったのが、不幸中の幸いだった。一撃で仕留めることができなければ、消耗するし、逃げられて怯え続ける可能性もあった。私は今、家族で唯一の男手であるから、ゴキブリを殺す役割を担っているが、正直、かなり怖い。私は臆病だからだ。


ゴキブリが入って来たと思われる穴を塞いで、寝た。